この夫婦が結婚式のビデオを見返したとき、誰も気づかなかった真実が映っていた夕暮れ、二人は教会の塔を登りました。足音が心臓の鼓動のように響きます。二段目の踊り場で、一枚の石がわずかに動きました。その下には、色あせたリボンに包まれた小さな金属の箱。鐘が鳴り始め、時間が止まったかのような静けさに包まれます。 箱の中には銀行の封筒、古いビデオテープ、そして「312」と刻まれた鍵のタグ。メモには「みんなが見落としたものをあなたたちが見つけた日に」と書かれていました。その番号は、近くの銀行の貸金庫番号。二人は震える手で顔を見合わせました。もう確かめるしかありません。 ..4567次 前の投稿 次の投稿 前の投稿 次の投稿